緊張と集中
代打は超緊張するとのこと。
外から見ていて、そうは見えない。
打席に入るまで、打席に入ってから、投球の合間の仕草を見ていても、緊張しているとは思えない。
これは、相手に「自分は緊張していない」ように見せているとのことらしい。
では、打席に立ったらどうしているの問いに、
「(投げてくる)ボールに集中している」と回答。
ん・・・?
この集中が原因ではないか?
例えば、持っているボールを見せて「今からこのボールに集中しなさい。」というと、大半の人は目を大きく広げてボールを凝視する。
凝視するということは、体に力が入っている状態・・・
つまり緊張状態である。
体に余計な力が入れば、思うように動かせない。
筋肉に力が入った状態で違う動きをする場合、一旦その筋肉の力(緊張)を抜いてから、動く。
緊張状態では、脳は「このイメージで打ちなさい」と命令しても、一旦力を抜いてから動き出す為、わずかであるがどうしても時間のギャップができる。
野球は0.1秒台のスポーツなので、このギャップは動きに大きく影響がでる。
ただでさえ、緊張している状態にさらに集中しようと凝視すれば、体はガチガチでカチカチのはず。
これでは、思ったような動きはできない。
なので、以下をアドバイスした。
打席に入る前に、今の状況を再確認する(例:6回、4-2で負け、1アウトランナー2塁。この回から投手が変わった等)
前の打者を見られる時間があれば、前の打者に対してどのような投球をしたかを確認。
また、代打で出る以前から、常に投手が球を投げる時に「1」。バッターが打つときに「2」と心の中でつぶやく。
自分の打席でも、投手が投げる時に「1」。自分が打つときに「2」と唱える。
自分がガチガチになっているのを自覚しているのであれば、体の力を抜く。
とはいっても、簡単には抜けないので、一度全身の力を思いっきり入れてから、ぱっと力を抜く。
そうすることで力は抜ける。
このアドバイスは、遠い昔、私の顧問の先生の受け売り。
ちなみに私はテニス部だったが、野球でも通用するでしょ。きっと(笑)。