息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)になっちゃった。

このブログは、 野球をやっている息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎と診断されてから、 手術、そしてリハビリを経て、復帰に至るまでを記録していくことを目的としています。 基本は自分と息子の為のものとなりますが、 同じ症状になっている方の一助となれば幸いです。

上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の治療法について① ~保存療法~



上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下:OCD)と診断されると、まず保存療法がとられます。
基準は、軟骨が剥がれているかどうかと骨端線があるかどうかです。
軟骨が剥がれていなくて、まだ骨端線がある場合は、この方法がとられます。

保存療法とは、肘の使用を制限することによって、成長期の軟骨の発育によって、傷ついている軟骨を修復する方法です。
簡単に言ってしまえば、痛くなくなるまで「投げない」「打たない」です。

治療期間中は、肩後方の柔軟の獲得、下肢前面・後面の柔軟の獲得を行います。
これは治療ではなく、完治後再度起こさない為の予防法となります。

このような論文もあります。

上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する保存療法-LIPUS使用との比較-
http://www.elbow-jp.org/kaishi/22/007-22067.pdf
※LIPUSとは、低出力超音波パルスのことです。
※この論文を読んで、AT-miniを購入しました。

本人に自覚や痛みがない状態で、検査等でOCDと判断された場合は、まずこの処置となります。
痛みがないのに「投げてはダメ」ということですので、個人的にこれが一番つらいと思います。
論文によると、痛みのないOCD発症者に対し、投球禁止を指示しているのに、約70%の子が完全修復前に投球を再開しているようです。
(気持ちは判らないでもない)

検診で発見された無症状性上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の治療成績
http://www.elbow-jp.org/kaishi/23/jjes23-2-105.pdf

さて、先回、軟骨について書きましたが、軟骨は治癒・再生をしないといわれています。
でも、増殖はするようです。軟骨が体内で増殖をする時といえば、成長期です。

つまり、成長期の子しか通用しない治療法ではないかと思います。