息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)になっちゃった。

このブログは、 野球をやっている息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎と診断されてから、 手術、そしてリハビリを経て、復帰に至るまでを記録していくことを目的としています。 基本は自分と息子の為のものとなりますが、 同じ症状になっている方の一助となれば幸いです。

上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の治療法について② ~外科的治療~



上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下:OCD)の外科的治療を紹介します。


1.骨穿孔術(ドリリング)
病床部分の骨に穴をあけ、出血させ軟骨の形成を促す方法です。
出血がポイントです。
血管がない軟骨に血液を与えることで、軟骨の形成を促すことになります。
初期に行う方法で、関節鏡での手術が可能です。


2.骨釘固定術
遊離した骨軟骨片を取り出して生体吸収性の釘でくっつけ、新たな骨ができるようにする方法です。
こちらは関節を開く必要がありますが、肘関節のみで済みます。


3.自家骨軟骨柱移植術、モザイク形成術
遊離した骨軟骨片をくっつけることが難しい場合は、他の部位で切り取った骨軟骨を移植し、関節表面の軟骨を形成します。
自分の軟骨を使用するのですが、稀に移植した軟骨があわない場合があるそうです。(承諾書にサインした)
また、取る方の軟骨の大きさに限界があり、大きな欠損がある場合は、この手術はできません
→息子の手術はこの方法で、右膝より軟骨を右肘に移植しています。8mmの欠損があり、8.5mm1本を補填しています。


4.自家培養軟骨移植術
まずは軟骨を採取し、培養し増やして、移植をします。
同じ個所の軟骨を採取する為、あわない可能性は低く、培養する為、採取が少なくて済み、大きな欠損も対応できます。
また、健康な箇所(例:膝)にメスをいれないこともメリットです。
ただし、この手術をできる病院が限られていること。採取の際に入院、移植手術で入院と2回必要になることがデメリットです。

どの治療法を選んでも、投げられるようになるまで約6か月~1年かかります。