息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)になっちゃった。

このブログは、 野球をやっている息子が上腕骨小頭離断性骨軟骨炎と診断されてから、 手術、そしてリハビリを経て、復帰に至るまでを記録していくことを目的としています。 基本は自分と息子の為のものとなりますが、 同じ症状になっている方の一助となれば幸いです。

特別な大会に向け

特別な大会に向け、背番号の配布があった。

息子は18番をもらってきた。

本人は悔しがっていたが、まだ守備位置に制約があり、全力で投げられない息子。しかも打撃の方は絶不調。
これでレギュラー背番号をもらってきたら、それこそチームの実力はどうなの?と思ってしまうので、これは妥当。
それに中学の時だって、確固としたスタメンじゃなかっただろ?!。

大会の観戦に関しては、距離をとった上、密にならない状態での観戦がOKとなり、私自身も初の公式戦がみられることとなった。

大会前の練習試合が連敗続きで、チームとしての状況が悪いのが不安要素だが、それを踏まえても、今の実力を試すには絶好の機会だと思う。

チームのモチベーション



息子が全く打てない状態。

息子の練習試合が解禁となり、息子ばかりを見ていたが、チーム全体が全く打てていない。
打てていないだけでなく、守れてもいない状態。その為、練習試合では、相手と一方的な点差になっている。

折角時間を割いて、対戦していただく相手チームに大変失礼であり、相手にしてみれば「これなら練習していた方がまし。」と思われても仕方がない状態だ。

最初から圧倒的に力の差があるチームとやっているのではない。
先回うちは、A高との練習試合で勝った。
そのA高は、練習試合でB高やC高に勝っている。
となれば、おのずとB高やC高との練習試合は、勝ち負けは運の要素があるものの、そこそこの試合をやるはず。
しかし、実際の練習試合では、圧倒的に負けるのだ。

今思えば、秋季大会に敗れてから、県大会出場校との練習試合。
ここがモチベーションのピークだったと思う。
負けパターンも決まっており、四球・死球の連続で、パカーンと大きいのを打たれる。
その後、内野ゴロのエラー、送球エラーが続き、とどめの一発
気づけば、その回に5点以上点を獲られている。
毎度毎度同じパターン。
自分がバッテリーじゃなくても嫌だろう。味方がボコボコにされるのは・・・・。
この後、特別な大会が開催される。
今と同じ状態であれば、悲しい。

~追記~
これを書き終えてUpの際にふっと考えた。
もしかして、筋トレの影響が少なからず出ているのではないか・・・
と。であればむしろ良い傾向ではないか・・・と。
でも、違うな・・・きっと。

復活3試合目



復活3試合目。試合前に監督と話をした。

「折角復活したのに、打つ方がハナクソで申し訳ありません」
と謝罪したが、監督はそうは見ておらず、説明をしていただいたが良く判らない(爆)。

ただ、どうやら難しいことをやっているというニアンスだけは判った。
「本人がやろうとしていることは判るので、今は(結果がでなくても)大丈夫です」
といただいた。

正直、そんなに深く考えていないよ。こいつは・・・
と思っている。

復活3試合目は、A戦、9番センターで先発出場。
今回も2アウト2・3塁で打席に立った。
結果は空振り三振。

最後の空振りも受け身の空振り(バットが出ていない)のように思えた。
今は、投げるよりも打つ時のメンタルの方が重要だな。

打球処理は1度だけ。
アウトランナー2塁でのセンター前ヒット。
きちんと中継まで返し、2塁ランナーをホームへ返さなかった。

復活2試合目

復活2試合目は、2番ライトで先発出場。

外野での出場は、確か小学校は3年生時に1回。中学硬式でも2回経験している。

フライ2本を難なくさばいた。
内野手のカバーもキチンとできている。
この試合は、全力で投げる場面はなかった。

一方バッティングの方・・・・
送りバントを成功したことは評価できるが、全く打てない。
2アウト2・3塁での見送り三振は、相手に流れが行ってしまう。

部長先生の正体



監督のキャラが凄いので、陰に隠れてしまっているが、実はこの4月から我が校は野球部部長が新しい方になっている。
昨年までは、教頭先生が部長兼務だったのだが、校長になられた関係で、新しい部長を迎えることになったそうだ。

この部長先生、若いのもあるが、非常に童顔でかつ背が少し低いので、部員たちの輪の中に入っていると、高校生にしか見えない(笑)。
しかし、日没時間がはやくなるにつれ、部長先生の本当の姿が明らかになった。

うちの高校は、18:00完全下校となっている。
日没は17:00頃。一応簡易の照明施設があるそうだが、今はそれを使っていない。
前にも書いたがグラウンドの向きの問題で、16:00には西日でボールが見えづらくなる環境。
昨年までは、簡易照明を使って練習していたそうだが、見えづらいのは変わらないので、今年から16:45には、グラウンドの片付けを終了しているそうだ。

しかし、そのまま部活終了ではない。この後、筋力トレーニングと体幹レーニングというメニューが追加された。
片付け“終了時間”がキッチリ設定されているのは、この為だ。

主役は勿論子ども達だが、これをメインで指導をするのが部長先生なのだ。
校舎内のトレーニングルームと隣の空き部屋を利用し、完全下校ギリギリまで、ローテを組んで筋力トレーニングと体幹レーニングを行っている。

部長先生は、部員各自にトレーニングメニューを渡し、そのメニューを部長先生自らが実践しながら解説をされ、部員に行わせているそうだ。
うちの息子へのメニューは、肘への過度な負担が少ないメニューで、筋トレ+リハビリとなっている。

そして、子ども達がトレーニングをしている横で、部長先生も一緒になってトレーニングをしているそうだ。

息子曰く「実際にやってくれるので、すごく判りやすいんだけど、ちょっとさぼってやるとすぐ見抜かれる。」
その効果か、最近息子が非常に疲れて帰ってくる。

もうひとつ
「たまに(部長先生自身が)自分の為にやっているんじゃないかと思う時がある」
とのことだ。筋トレは中毒になると良く聞くので、それは仕方ないぞ(笑)。
でも、この冬を越えると皆がどうなるのかが楽しみだ。

ちなみに、部長先生は、童顔で高校生と間違えやすいと書いたが、練習着から見える体つきは、1日や2日でできるものではないし、野球だけでできるものではないと思う。
もう一つ。
現在トレーニングルームの隣の部屋が空き部屋となっており、ここで体幹のトレーニングをしているが、この部屋ははいずれトレーニングルーム2となるようだ。

復活!1試合目



練習試合前。監督から「試合に出ても良いって聞きました」と話をいただいた。

「1年以上投げてないから、期待はしないでください。」と返しておいた。

1試合目。息子は、3塁コーチ&代打で出場。
代打では、四球を選び、その後上手い走塁で得点をあげた。

2試合目、いわゆるB戦。ついにスタメンに息子の名前がコールされた。
3番、ショートでの出場となった。
試合結果は33-1というとてつもない大差での負け。時間の関係で途中終了となった。
こちらの投手がストライクが入らない病を発症。1回で11失点の時は、もう絶対に終わらないと思った(笑)。

さて、息子の成績だが、
1打席目。
アウトランナーなし。初球を打って良い当たりだったが、ショート正面のゴロアウト。
2打席目。
アウトランナー1塁。3球目打って、引っかけた2塁ゴロアウト。
3打席目。
ノーアウトランナー1・2塁。2ボール2ストライクでぼてぼての2塁ゴロ。併殺まのがれ、1塁に残る。

一方守備の方では、6回の守備機会があった。
1回目。
アウトランナー1塁でゴロ。併殺を狙いの動きをした上、ポロリ。どこにも投げられずオールセーフ。
2回目。
先頭打者。普通のショートゴロを普通にさばいてアウト
3回目。
先頭打者。ショートライナーキャッチでアウト
4回目。
アウトランナー1・2塁。3遊間のゴロを直線で追い捕球。そのまま3塁へ送球。これを3塁手がスルー。
5回目。
満塁。前進守備。バウンドが合わずグラブに当てたものの、捕球できず。
6回目。
満塁。前進守備。今度はバウンドを合わせて、本塁へ送球。アウト。

守備機会は、6回。送球時にびびって投げる姿は見受けられなかった。
打席は3回廻ってきたが、いずれも凡打。
久しぶりに1試合通しての出場。家に帰るなり、試合ビデオも見ることもなく、早々に寝てしまった。
疲れたのか、成績が良くないショックなのか判らなかった。
翌朝息子には「結果よりも、フルで試合ができたことが収穫。まずは関係してくれた人に感謝しなさい」と話をした。

でも、この夜、ビデオはしっかり見た(笑)。


復活への第1歩

息子の回復状況は順調である。

投げても肘の痛みは全くないそうだ。

通っている接骨院は、既に2週間に1回で良いと言われているが、自分の肘と向き合う時間を持たせたいので、週1で接骨院に通っている。

その接骨院からついに・・・・

練習試合へのフル参加が許可となった。

外野もしくは3塁・遊撃手としての試合参加はOKとのことだ。
但し、練習(ノック)においてのフル参加は不可で、その場合は、途中で抜けるようにと指示があった。

許可が出たのは、遠くへ投げるポジション。つまり手先だけで投げないようにとの配慮から。
試合の参加許可は、練習(ノック)のように集中して投げないからということだ。

11月のプライベート大会あることで、準備期間として配慮してくれたのでは・・・とも思う。

息子は「ようやく試合に出れる」と喜んだ。
と同時に・・・・・
「俺の化けの皮が剥がれるかもしれない・・・」と。

1年以上ブランクがあって、しかも投げてないんだから。こればっかりはしょうがない。

経験を積んでいる人は、それだけたくさんの失敗をしている人。
そして、その失敗を繰り返さないように考え、実践している人のこと。

今息子は、ようやく失敗ができる環境に入ることができるようになった訳だ。
だから、たくさん失敗して、たくさん考えて経験値を増やしてほしいい。