上腕骨小頭離断性骨軟骨炎について
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)
(じょうわんこつしょうとうりだんせいこつなんこつえん)
息子の病名(←病名っていうのか?)です。
一度では覚えられませんでしたが・・・
→メモしました。
→しかもひらがなで(笑)
聞いた瞬間から“なんかヤバイ”ということだけ判りました。
それからしばらくは、このOCDについて調べました。
図書館で野球肘の本をありったけ借りてみましたが、
OCDに関して詳しく書かれている本はありませんでした。
ただ、どの本にもOCDは紹介はされており、ほぼ同じことが書かれていました。
すぐ病院へ行け!!
です。
さて、日記とは別のカテゴリとして、このOCDについて私が得た情報を書いていきます。
【上腕骨小頭離断性骨軟骨炎】
OCDは、野球肘の一種で・・・
“上腕骨小頭”という場所の“離断性骨軟骨炎”という症状です。
【上腕骨小頭について】
上腕骨小頭とは、上腕骨にある小頭という部分となります。
上腕骨
上腕骨小頭
【離断性骨軟骨炎について】
簡単に言ってしまえば、骨にある軟骨が剥がれ落ちてしまう障害です。
運動による衝撃が繰り返されることで、骨の先端の軟骨部分が壊死して骨と一緒に剥がれる症状と言われていますが、原因ははっきりとしていません。血流障害も原因のひとつとして挙げられていますし、先天性の可能性もあるそうです。
骨が育ち切っていない、成長期に起こりやすいです。
息子は肘でしたが、膝、手首、足首でも起きるそうです。
もっとも好発するのが膝関節ようで、サッカー選手が多いようです(競技人口の問題かな?)
肘の場合は、野球選手以外にも、テニス選手、柔道選手(背負い投げ)、卓球、器械体操、水泳、剣道でも発症事例があるそうですが、肘の場合には、圧倒的に野球選手の発症が多いそうです。
その症状からステージは3つもしくは、4つに分けられます
X線分類:
初期(透亮期※とうりょうき)
軟骨が壊死を起こした状態で、投球時のみ痛みが認められます。
※痛みが認められないケースも稀ではありません。
中期(分離期)
骨軟骨に亀裂が入り肘の完全伸展や屈曲が困難となります。
末期(遊離期)
肘の動きに伴い、剥がれかけている骨片が動くため肘の曲げ伸ばしが困難となり、強い痛みが認められます。
ICRS分類(関節鏡分類):
International Cartilage Research Society
Stage1 は特に所見のないもの
Stage2 は軟骨に亀裂があるが、病変部は安定しているもの
Stage3 は骨片が部分的に剥がれたもの
Stage4 は骨片が完全に離れて遊離しているもの
息子の場合、骨軟骨に亀裂が入っていたものの、肘の完全進展や屈曲は困難ではなかったので、軽い?中期(分離期)でStage2と診断され、手術をした所、軟骨が剥がれていたことが判明。
つまりStage3ということでした。